妄想ストーリー
やった後悔は時間が忘れさせてくれる。 やらなかった後悔は、あなたを縛りつける。 逃げることは勇気はいるけれど、捨てることに勇気はいらない。 逃げ出す勇気を今持てなければ、この先もっと逃げづらくなるだろう。 人生において決まった答えはない。正解…
ありきたりな日々を過ごして、飽き飽きしている。 僕の周りにはいつも誰かがいる。 それなりの立場で実績も積み上げてきた。 常に欲して、常に貪欲に追い求めてきた。 そして掴むまで諦めなかった。 そのために手段なんか選ばなかった。 邪魔をする奴らなん…
私は自食する。 不要になった自分を食べないと不要な自分が溜まっていくだけ。 新しくなれない。進化しない。 だから食べる。自食する。 不要な自分が溜まると、私自身に障害が出てくる。 だから食べる。自食する。 食べて吸収する。エネルギーとする。 今の…
「何もかも全部消えればいい」 「人と違くて何が悪いわけ?」 「共感できないと理解もされないわけ?」 . . . 今日も私は、本当の気持ちをスマホに綴る。 自由だなんだと言われてるこの世の中。 今この世界にあるものが嫌い。でも拒絶するほど嫌いではない。…
休みの日。僕はベットの上で現像した写真を天井にかざしながら見つめていた。 僕は月の終わりに過去の整理と未来への希望の整理をする。 この、たった一人の時間がないと僕は怖い。 目まぐるしいスピードで進む毎日。一度立ち止まって整理しないと、肉体と精…
ここは展示されているものを評価する評価場。 真っ白な空間にたった1つだけ何かが1週間展示される。 1週間展示され終わったあとどうなるかは誰も知らない。 誰かの手に渡って大切にされるのか、それともただのゴミと化すか。 今日も始まった評価会。 いつも…
ある日、世界は自由を手に入れた。 仕事も、お金も言語も、文化もなんでも自由。 やることなすことがすべて自由な世界。 何も言われない自由な世界。 素晴らしい。世界中の人々はそう思った。 これで平和で自由な世界ができる。 これで幸せになった。 そうな…
今日は、サークルの飲み会。 みんなで集まるようなことに関しては私が積極的に行う。 私はみんなに喜んでもらえることが好きだから。 集金したり、飲み物がない人の飲み物を頼んだり、二次会の場所をどうしようか考えたり、なんでもやった。 そんな中、あま…
人が多く行き交う交差点。出勤前の満員電車。 今日も多くの人が移動し、多くの人とすれ違う。 すれ違うけれど、誰も見向きもしない。気にも止めない。 なぜなら、透明だから…。 人間はとても面白い生命体だ。 生きるためにエネルギーを補給し続けるだけでな…
「本日はありがとうございました。」 その終わりの言葉と共に大勢からの大きな拍手がなった。 今日も多くの人から握手を求められ、褒めの言葉をもらいながら会場を後にした。 高層マンションの一室。 ドスッとソファーに腰をかけ、いつものように外の景色を…
私はかわいい。 かわいいから私の周りにはいつも人がいる。 困った顔をすれば、いつも誰かが助けてくれる。 悲しい顔をすれば、いつも誰かが慰めてくれる。 私が怒れば、いつもみんなが宥めて甘やかしてくれる。 私が楽しみたいと思えば、いつもみんなが楽し…
試合終了のホイッスルがなった。 僕たちは試合に負けた。 この大会が僕らにとっての最後の大会だった。 この大会のために、僕らはこれまで以上に練習を重ねてきたし、これまで以上に団結してきた。 僕たちに実力がないのはわかっていた。 だからこそ、これま…
人が行き交う交差点。 誰かを待つ駅前。今日も私は誰かを待っている。 今日も相変わらず憂鬱だ。 意味もなくスマホを取り出して、SNSを見る。 どこかに行った投稿、綺麗な景色、意識高い系の投稿、メンヘラチックな言葉。 こんな投稿をして何が満たされるの…
邪魔な思考を取り除くために今日も一心不乱に働き続けた。 気を抜くともうダメだ。疲れが一気にやってくる。 それに疲れた時ほど奴のことを思い出す。 ダメだ。もう動きたくない…。 ちょうどよく向かってきたタクシーに左手を上げて、タクシーを拾った。 も…
友人と会った帰り道、一人で考え事をしたかったため、電車を途中で降りて新宿の街中をひたすら歩いていた。 すると携帯が鳴った。菜穂からだ。 電話に出るなりいきなり、「今暇? 飲みにいこ!!」 相変わらず、誘いはいきなりでいつも変な時間帯。 23時15分。…