Give&Take
今日は、サークルの飲み会。
みんなで集まるようなことに関しては私が積極的に行う。
私はみんなに喜んでもらえることが好きだから。
集金したり、飲み物がない人の飲み物を頼んだり、二次会の場所をどうしようか考えたり、なんでもやった。
そんな中、あまり話したことない後輩に声をかけられた。
「先輩、前々から思ってたんですけど、なんでそこまで世話役になるんですか?」
「だっても何もみんなのために何かするの好きだからさ」
そう答えると、フッと鼻で笑われた。
「先輩って、周りが全然見えてないんですね。」
意味がわからなかった…。
意味がわからないけど、何も言えなかった。
続けて後輩は言った。
「みんながやりたくないことをやってくれる。それは素晴らしいことです。でも今の先輩は度を超えてる。よく考えてみてください。誰がそこまでやってほしいって言いました? 今の先輩は、愛情に飢えて暴走した、ただの迷惑女ですよ。」
言い返せなかった。
周りを見渡せば、みんなは会話を楽しんでる。
会話に入れてないのは自分だけだった。
恋愛においてもそうだ。付き合ったとしても最終的に重いと言われて振られていた。
良かれと思ってやったことが重いと言われた。
誰かのために何かすることは好きなのは事実だ。
感謝されたり、喜んでる顔を見たり。
それで自分自身も嬉しくなる。
でも、最近の私は満たされていなかった。
満たされてない自分を満たすために、さらに必要以上のことをしていたのだ。
そう、この世界はGive&Takeなのだ。