古いお店の店主は言った…。

今日訪れた古い洋食屋の店主とのお話。

僕は時間があるとき、昼食を食べ終わると15分くらい散歩する。

その散歩で次に訪れたいお店などを探す。

 

誰かとご飯食べる時は、自分のオススメのお店へ。

一人で食べる時は、基本新規開拓。

穴場に行くときもあれば、人があまり行かなそうなお店の時も。

先日の散歩で探したお店の中で、古くてひっそり構える洋食屋さんが1件あった。

今日はそこに行ってみた。

 

お客さんは自分一人。

古い看板、手書きのメニュー、店内に漂う古臭い匂い。

そして、白髪のおじいちゃん店主。

「いらっしゃい」とニッコリ微笑んだ。

 

 

頼んだメニューはカレー。

出てきたものは、すごく家庭的なカレーライス。

お値段なんと500円。安い!!

 

味は本当に家庭の味。

市販のカレールーを使ったカレー。

本格的なカレーが好きな自分にとっては物足りないものだった。

そりゃ、本格派カレーと味だけ比較したら、物足りないだろう。

でもその日は、物足りなさはなかった。

 

その店主の人の笑顔が素敵だったから。

愛情込めて料理を作ってるんだろうなと感じる。

だって、このご時世、カレールーを使ったカレーなんか出すところはほぼないのではないだろうか。

当時はそれが普通だったとしても、変えないってことは意地だったとしても、何かしらの想いがあるはず。

 

話をしたところ、創業32年らしい。(思ったより古くなかった)

ずっとこの場所から変えずに営業してるとのこと。

たわいもない話をしながら、店主は語った。

32年なんてあっという間ですよ~」

 

その後数分立ち話してからお店を出た。

 

 

その帰り道、「32年なんてあっという間」という言葉を考えていた。

もしかしたら、お店を32年も続ける予定はなかったのかもしれない。

それとも野心があって、規模を大きくすることを目指してたのかもしれない。

真相はわからない。

 

ただ、1日は長く感じたとしても何かに夢中になってれば1日なんてあっと言う間にすぎる。

だから、1日を大切にしろよ

 

そのように言っていたように感じた。